メルシー

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先日、ある社長よりこんな相談をされました。

「先日からYahoo!でうちの会社名を検索すると、検索候補に「〇〇(社長の会社名)悪徳」と表示されるようになってしまったんですが。。。どうすれば良いですかね?」

とのこと・・・。

その会社の具体的なサービス内容はここでは書けませんが、一般個人をターゲットに情報サービスを提供しています。
したがって、もし検索候補で「悪徳」とずっと表示され続けていたら?見込み客が検索することでネガティブなイメージを抱いてしまうのは想像に難くありません。

それにより、問い合わせ件数に悪影響を及ぼすかもしれませんし、収益にもダメージを与えることも十分にありえます。
社長が焦る気持ちはとても良く分かりますよね?

ちなみにこの社長の会社はとても誠実にビジネスに取り組んでいます。実際に「〇〇(お客さんの会社名)悪徳」と検索してみても、その会社で被害を受けた、嫌な思いをした、と言う記事は一つも見つけることができませんでしたし、ツイッター検索などSNS上の話題においても同様であったことから、それは明らかです。

ではなぜこの様な(〇〇悪徳)いわれのない検索候補が表示されてしまったのでしょう?何より、そうなってしまった場合にあなたはどうすれば良いのでしょう?
早速説明していきます。がその前に、まず検索エンジン(Yahoo!/グーグルのこと)の仕組みを知る必要があります。そこから簡単に説明していきましょう。

検索候補=サジェスト機能がはたらく仕組み

検索候補 = サジェスト機能とは、ユーザーがあるキーワードを入力した際に検索エンジン側で「同じキーワードで検索した人は、こんなキーワードと合わせていますと」と紹介する機能です。サジェスト(suggest) = 示唆・暗示と言う意味からも分かるでしょう。

Yahoo!で「メルシー」と検索した場合の例。幸い「悪評」は無い様です(笑)


つまり、過去検索したユーザーが一定以上、回数が含まれたワードがサジェストとして表示される仕組みになっていると考えられます(Yahoo!が正式にリリースしているわけではありません。)

具体的にはYahoo!では以下のルールになっているようです。

1.検索回数

先に紹介したとおり、一定回数以上のキーワードが検索なされた場合にサジェスト表示に含まれるようになります。しかしYahoo!の場合、サジェストされた検索フレーズのリンクをクリックしても実際に関連したページがあるとは限りません。

実はグーグルとの大きな違いはここにあります。グーグルにもサジェスト機能があり仕組みも良く似ていますが、検索キーワードが含まれているページが実際に存在する場合のみサジェスト表示されるようになっています。

Yahoo!はなぜページが存在しない場合もサジェスト表示されるのでしょう?もちろんYahoo!はリリースしていませんので正確な理由は分かりません。個人的にはテレビやSNSで話題になり、検索されたキーワードを先にサジェスト表示させることでアフィリエイターやブロガーなど対し、関連ページを増やすよう訴求する狙いがあるのでは?と推測します。

2.更新頻度

サジェストの更新頻度は「約1日に1~2回」の頻度で更新がなされているようです。とはいえ全てのキーワードが同じ頻度で更新されているわけではないと考えます。テレビやSNSで話題になるような、いわゆるホットなキーワードは頻度が多めになるでしょうし、そもそもの検索ボリュームが少ない場合はサジェストの更新期間も長くなるのでは?と考えます。
なぜそう考えるのか?その理由はあとでご説明します。

3.スパムフィルタ

スパムとは主に迷惑メールのように無差別かつ大量に送られるものを指しますが、近年は検索においても意図的に検索結果の操作をされる行為で使われるようになっています。
Yahoo!もグーグルにおいても、サジェスト候補を第三者による恣意的な操作に影響されないために、短期間に異常な回数検索されたキーワードはサジェスト候補から外すようにされていると考えられています。

原因と対策方法

それでは、ここからが本題の核心です。

今回の事象の原因について

今回のケースでは、Yahoo!検索でのみサジェスト表示がなされていました。グーグルでは表示されていません。
先に説明した検索エンジンにおけるサジェスト機能がはたらく仕組みでふれましたが、つまり「〇〇社は悪徳である」という趣旨の内容が書かれたページが存在しない場合でもYahoo!においてはサジェスト表示されてしまうのです。

ということは?
一番可能性が高いのはズバリ「第三者が意図的に(〇〇悪徳)と検索した」のでしょう。

実は、今回のケースではYahoo!でサジェスト表示されるようになってしまった時を同じくして、こんな営業電話がかかってきたそうです。

「社長、御社の会社名を検索すると(悪徳)って出てしまっていますよ!これでは企業イメージが下がってしまいます。
今すぐ対策しなくてはなりませんよね⁉でもご安心ください。
弊社は風評被害対策を専門に行なっている会社です。よろしければ今すぐお見積りを出しましょうか?」

・・・こんな「タイミング良く」営業電話がかかってくることって、、、
・・・・・・・
・・・・・・・・・・(オメーらだろ!!このマッチポンプのク○野郎が)
社長はそうは言いませんでしたが、私は正直そう思いました(笑)

まぁ誰がやったか?は置いといて、どうやったのか?を先に紹介したサジェストの仕組みから考えると・・・もうお分かりですよね?
Yahoo!で(会社名 悪徳)と何度も検索をしたのでしょう。
同じPC、同じネットワーク環境で何度も検索をするとスパムとみなされてしまうかも知れないので、恐らく複数のネットワーク環境で検索しているでしょう。
実は我々の手元にあるスマートフォンを使えばカンタンにできてしまいます。なぜか?
スマートフォンはユーザーがいる場所によって電波を拾う基地局が変わります。基地局が変わるとネットワークも変わり、別ユーザーとして判定されるからです。(加えてもしかしたら、検索の都度クッキーも削除しているかもしれません。)
そんな感じで複数の人間、もしくはボットを使って「自然に検索が増えたように見せかければ」サジェストに「悪徳」と表示させることは恐らく可能でしょう。
もし本当に見ず知らずの他人にそのようなことをされたら・・・頭にきてしまいますよね?
ですがここで重要なのは「そんな仕組みがあるのを理解しておく」ことです。

そして、ご安心下さい!もしあなたの会社でそうされた場合の対処法をこれからご紹介します。もちろん無料で(笑)

「会社名 悪評」でサジェスト表示される場合の対処方法

対処方法は実は難しくありません。【Yahoo!検索-関連検索ワードに関する情報提供フォーム】を使って削除依頼をするだけです。
ここから実際に私が削除されるまでに行った依頼手順を画面イメージで紹介しましょう。

1.Yahoo!検索-関連検索ワードに関する情報提供フォームにアクセス

Yahoo!検索-関連検索ワードに関する情報提供フォームにアクセスし、次へをクリックします。

2.フォームに必要事項を入力する

※検索結果ページのURL1
※関連検索ワード1
※詳細
必須項目に入力をします。必要ならURLや関連検索ワード、詳細を書き加えていきます。
入力ができたら次へをクリックします。

参考までに、今回私が申請した詳細文を記載しておきましょう。
これで確実に削除されるか?保証はできませんが、必要ならお使いください。

Yahoo!検索ご担当者さま

当社は静岡県〇〇市で『〇〇(会社名)』と言う〇〇(ビジネス名)を営んでおります。
弊社ウェブサイト来訪のきっかけとなっている「〇〇(サイト名)」検索フレーズにおいて、「〇〇(会社名)悪徳」というサジェストが表示されるようになってしまいました。

2017年末頃よりこのサジェストが表示されるようになりましたが、時期を同じくして「ネット風評被害削除業者」を名乗る会社より、有料で削除する旨の営業電話がたびたび掛かってきています。
私の個人的感想としては、この業者が恣意的に「悪評」がサジェスト表示されるように仕組んだのでは?と思っています。

とはいえ実際に「〇〇(問題のキーワード)」が書かれているページは弊社ウェブサイトはもちろんのこと、他のサイトにおいても一切そのような記述はありません。
誰がこの検索フレーズで検索したのか?はさておき、当地域で「〇〇(会社名)」と言う名称でビジネスをしているのは弊社しかありません。
となると、弊社のブランドイメージを著しく棄損することに繋がると危惧しております。
ご確認いただければお分かりの様に、実際はそのような記事は一切出ていないのに!

つきましてはお手数をお掛けして申し訳ありませんが、改めてご確認の上、客観的に事実ではないことがご理解頂けるようでしたら該当サジェストワードを削除くださいますようお願い申し上げます。

3.確認画面が表示→送信する

内容を確認し、間違いないことが確認できたら送信をクリックします。

この手順で私が行った結果、申請した翌日にはサジェスト候補から無事に削除されていました。良かった!

注意点

いかがでしたか?
仕組みと対処方法が分かっていれば、自身で簡単に対応することが十分に可能です。
ワケの分からない「ネット風評被害削除業者」にお金を払う必要は全くありません。

とは言え、一点付け加えて置かなくてはなりません。
今回の「会社名 悪評」といった「いかにも」な検索キーワードは即刻削除してもらえましたが、あなたにとって「都合の良くない検索キーワード」の全てが削除してもらえるとは限りません。
特に実際に「都合の良くない検索キーワード」が含まれたブログ記事やコメント、ウェブページがある場合は非常に難しいと思います。
少なくとも依頼の前に、記載された該当ページの管理者に依頼を行いページを削除してもらう必要があるでしょう。

飲食店やサロンなどの口コミ情報でよくある批判的なコメントがそれらに当たります。他にもブログなどでネガティブな内容の記事が書かれてしまう可能性がありえます。
その際はある程度は許容範囲として認める必要があることも頭の片隅においておくべきでしょう。

最後に、ネガティブな検索キーワードを逆手にとってブランディングを行うテクニックもあります。以前書いた「あえてタイトルにネガティブワードを入れる理由」記事で紹介しています。
こちらも良かったら参考にしてください。