メルシー

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先日、弊社のクライアントである掛川市内にある会社のウェブ担当者からこんな質問がありました・・・。

『ある人から”御社のウェブサイトで使われているCMSのワードプレスはセキュリティは低いので企業ホームページには向かないですよ”って聞かれたんですが・・・それってどうなんですか?ワードプレス使ってて大丈夫なんでしょうか?』

なるほど、確かに周りからそう言われると不安になりますよね?ウェブ集客に関するノウハウ情報は氾濫しており、その内容も玉石混在です。
そんな状況下で業務を行う社内ウェブ担当者は常に不安な気持ちを抱えているのではないでしょうか?加えて今の施策に否定的な意見が出てくると、ますます不安になるのも無理はありません。
そこで今回は、ウェブサイト制作を行う際の鉄板CMSツールであるワードプレスってどうよ?について触れたいと思います。

そもそもCMSってナニ?

ワードプレスは世界で一番ユーザーが多いCMSシステムです。CMSとはコンテンツ管理システム(=Contents Management Systemの略)で一言でいうと、ホームページを簡単に作ることのできるツールです。

CMSが普及する前は、ホームページを作る際HTML/CSSなどの知識が必須でした。加えてページ毎にヘッダー・フッター・サイドメニューをそれぞれ作っていく必要があったりと手間ひまがかかっていました。そう言った問題を解消するのがCMSです。
CMSを使うことでそれほど深い知識を必要とせず、またテンプレート(ひな形)を使うことができるので効率的に制作~更新作業を行うことが出来るようになりました。CMSの普及がホームページ作りを身近なものにしたと言っても良いでしょう。

ワードプレスはCMSにおいて圧倒的シェアを誇っている

ホームページ作りを飛躍的に身近な存在にしたCMSは多くの種類があります。ちょっと調べましたがどれくらいの数があるのか分かりませんでしたがとにかく非常に数は多い筈です(笑)。

ちなみに日本で利用されているCMSシェアを示した資料がありました。

日本のCMSシェア
(w3techs.com,15 February 2017 / Percentages of websites using various content management systems among the sites that use Japanese より参照)

ご覧の通り、ワードプレスが圧倒的シェアを誇っています。ちなみに弊社がホームページ制作を依頼された際、ほとんどワードプレスを使っています。

ワードプレスのメリット・デメリットは?

なぜワードプレスは圧倒的なシェアを誇るのでしょうか?最も大きな理由は『オープンソースであること』。それにより、世界中の開発者がワードプレスを改造したり、新たな機能を作ることができます。そしてそれを無料、もしくは安価に利用することが出来るようになっています。

デザイン面も同様です。世界中にいるデザイナーがワードプレスで使えるテンプレートを自由に作りシェアすることができるので、気に入ったテンプレートを簡単に自分のウェブサイトに実装することができます。 ワードプレスを使えば簡単・安価(もしくは無料)で美しく高機能なホームページを持つことができるという訳です。

ではデメリットはなんでしょう?文頭で『ワードプレスはセキュリティが低い~』と言う人の話しがありましたが、これは本当でしょうか?私はそうは思いません。ワードプレスは頻繁にセキュリティアップデートがなされるなど、他のCMSツールと比較しても非常に高いと思います。
ですがワードプレスが多くの攻撃に晒されているのは事実。その理由は?それはワードプレスは圧倒的なシェア、多くのユーザーがいる・・・これは攻撃者から見ても魅力的だからです。

ユーザーの少ないCMSに攻撃するよりも、ユーザー数の多い方にした方が”効果的に”影響を与えることができます。加えて多くの開発者が作るプラグインと言われる追加プログラムの中には更新が止まってしまったセキュリティ的に問題のある物も確かにあります。攻撃者はこうした問題あるプログラムが使われているワードプレスを狙ってくるのです。
従ってワードプレスを利用する場合は本体プログラムを常にアップデートする必要があると同時に信頼できるプラグイン(追加機能)を選択する必要があります。

反対にシェアが低いCMSは攻撃者に狙われにくいです。そう言う点では確かに安心なのかもしれません(セキュリティ自体が強いと言う意味ではない)。とは言え、シェアの低いCMSは機能面では多様性が少ないことが多く(開発者リソースが少ないから)また利用する際のコストも高額になりがち(少ないユーザー数で開発コストを回収するには当然そうなる)です。もしかしたらCMSを提供している会社がなくなって利用そのものができなくなるかも・・・と言うリスクもないとは限りません。

これらを考慮すると、少なくともホームページ作成に多くのコストを掛けることができない中小企業ではワードプレスを使った方がメリットが大きいと考えます。逆にコストを掛けてでも我が社にあったオーダーメイド感覚で利用できるCMSを使いたいなら、エンタープライズ向けのCMSを選択することもアリだと思います。

グーグル検索の責任者も認めたワードプレス

ワードプレスが世界中に広まった大きな理由は先ほど述べた通りですが、それに加えてグーグル検索の責任者であるマット・カッツ氏(Matt Cutts)が2009年にサンフランシスコで行われた講演でワードプレスはSEOに効果があるということを公言したことも大きく影響したと思います。

(原文)WordPress is a great choice WordPress automatically solves a ton of SEO issues. WordPress takes care of 80-90% of(the mechanics of) Search Engine Optimization (SEO)

(訳)ワードプレスを選ぶことは、非常に良い選択です。 なぜなら、ワードプレスは、SEOに関する多くの問題を自動的に解決してくれて、SEO(サーチエンジン最適化)の手法の80%~90%に対応するように作られているからです。
(Matt Cutts、「WordCamp San Francisco 2009」での講演より引用)

グーグルの責任者も認める優秀なCMSをほとんど無料で使えるなら、ファーストチョイスになるのも頷けるのではないでしょうか?
とは言え、ワードプレスを使い”さえすれば”検索順位が上がると言う訳ではありません。マット・カッツさんもその様な意図で言っている訳ではありません。
(ワードプレスを使っていないクライアントに『ワードプレスを使わないから順位が上がらないんですよ』と言って営業をかけてくるホームページ制作会社がいるらしいので敢えて言いっておきます。)

PS : 検索に上位表示させるにはワードプレスを使う+正しいSEO知識を用いた制作~運用が欠かせません。
もしあなたがホームページの検索順位が上がらなくて悩んでいるなら私たちにご相談ください。