なぜ、ワードでチラシを作るとダサくなってしまうのか?

 
こんにちは。制作ディレクターの鈴木です。

仕事柄か、プライベートで小売店や飲食店に行ってもどうしても目に留まってしまうチラシやPOP。
それぞれ店の色や作り手の好みが出ていて、おもしろいデザインもたくさん見つける。

最近思ったのは、以前に比べ「イラストレーター」を使って作られたチラシやPOPが断然増えたこと。

イラストレーターとは、デザイン系アプリを多く出しているAdobe製のアプリ。
印刷物からホームページデザインまでさまざまな用途で使われていて、制作会社・デザイン会社・印刷会社などデザインに関わる会社では100%と言っていいほど使われている有名なアプリだ。

イラストレーターを使えばデザインの幅はぐっと広がるし、先ほども挙げたように、印刷物だけに留まらずホームページデザインまで自分たちでできるようになる。
制作会社の人間からすればある意味仕事が減る要因になるが、「お客さまの集客力UP」という目標に到達するためのひとつのステップだと思えば、むしろいい傾向だ。

しかし世の中には、まだまだ一昔前のチラシ・POPがあふれている。
一目見ればわかる…ワードで作られたものだ。

ワードで作るチラシは、なぜかダサく見えてしまう。
既存客への告知チラシや、社内で回覧する文書をワードで作る分にはまったく問題ないが、チラシやPOPとしてお客さまに見せるには正直ちょっと…と思ってしまう。

イラストレーターを使って目に留まる伝わりやすいチラシ・POPを作る店が増えた反面、いまだにワードを使って頑張っている店も少なくない。

そもそも、なぜワードでチラシを作るとダサくなってしまうのか?
分解して考えてみた。

サンプルとしてワードチラシを作ってみました

 

① ワードアートの装飾表現が貧弱

良くも悪くも“ワードらしさ”を出すツールのひとつ、「ワードアート」。
誰でも、簡単に、ワンクリックでグラフィカルな装飾文字を作れるツールとあって、ワードで作られたチラシやPOPには必ずと言っていいほど使用されている。

ワードアートの機能ができた当初は、非常に画期的なツールとして扱われたに違いない。
しかし今では、ワードアート=ダサくなる一因として考えられることが多い。

それを逆手にとって、あえて“ワードらしさ”、“ワードで作ったチラシ感”を出すデザインもあるが…
純粋に使用しているとなると…そろそろ他ツールを考えた方がいい。

ワードアートの鉄板、 レインボー&シャドウ

② テキストボックスで作る文字は、文字間・行間が大まかになりがち

ワードは文書作成アプリなのに、文のレイアウトが難し過ぎる(わたしのスキルの問題かもしれないが)
ただただ打ち続けたり、箇条書きにしたりする分には問題ないが、少し変則的なレイアウトで文を挿入したい時、いちいちテキストボックスを挿入して文を掲載しなければならない。

しかもそのテキストボックスで作る文字は、文字間・行間の調整が思ったようにできず、というかそもそもどこで直していいのか直感的にわからず、どうしても大まかになってしまう。

そしてアンバランスなレイアウトの文書ができあがり、頑張って作ったのになんだか残念な感じが出てしまうのが一連の終着点だ。

よくわからない文字間・行間が醸し出すワード感…

 

③ テキストボックスは配置の微調整が難しい

苦労して作ったテキストボックス。やっとこさできたと思ったら、今度は配置の微調整がうまくきかない!
マウスで移動させるとよくわからないテキストとテキスト間に動いてしまうし、矢印キーでは操作できたりできなかったり…イライラの骨頂である。

今回はこの記事に掲載するためのサンプルとしてワードでチラシを作ったが、慣れていないのもあるのかもしれないが、イラストレーターでできてワードでできないことがあまりにも多すぎて、正直途中でイヤになってしまった(結局最後まで作ったけど、めちゃくちゃ時間がかかりました)

こういう微妙なズレね…気持ち悪い!!

④ 角丸の角度は目視!統一性が出しにくい

最後に角丸問題。
チラシに優しい雰囲気、柔らかい雰囲気を持たせたい時、この「角丸」を多く使うが、ワードではこの調整が目視でしかできないのである。

角度を数値で入力して全部の枠に適用とか、そういう機能はないのだろうか。

目視で調整するため、結果統一性のない枠がチラシの全面を飾り、内容がスムーズに入ってこなくなる。

まとめ「ワード、逆に難しい説」

久しぶりにワードを使ってチラシを作ってわかったことがある。
逆に、ワードで作るの難しい!!

逆に、というのは、記事内でも紹介したようにデザインやレイアウトが頭の中にあるのにそれがワードの機能上再現できず、ワードを使うことによって制限されている状況が多かったということだ。

チラシデザインは、デザインに特化されたアプリを使用する方が断然早く、クオリティの高いものができる。間違いない。

そんなことを実感した体験だった。